2020年6月に北神急行と神戸市営地下鉄と一体化
北神急行電鉄は2020/06/01をもって神戸市交通局に資産売却され、北神線は神戸市営地下鉄北神線となる。一体化と呼んでいる。
- 一体化後の北神線の運営は神戸市交通局が神戸電鉄に委託する。
- 北神急行の社員は神戸電鉄に転籍する。
- 一体化後も当分の間は、今までの運行形態が維持される。
- つまり、新神戸駅で乗務員が交代する。
- 北神線内はワンマン運転する。
- 西神・山手線は神戸市交通局の職員が担当。北神線はそれまでの北神急行の社員が担当。
- これだと職員の勤務シフトとか、職員や電車の運行表とか、列車運行システムとかを大きくいじらなくて済む。
- 北神急行の社員は(駅務も乗務も技術も)所属会社や制服は変わるけど、その場で働き続けることが出来る。
固定資産(神戸高速鉄道保有分も含む)と鉄道免許を譲り渡して負債だけが残る北神急行をそのまま放置するはずがない。運行収入も神戸電鉄に入るので、会社存続のネタがない。したがって、北神急行電鉄株式会社は負債を背負って解散するのだろう。
一体化で大きく変わるのは料金形態と料金システム(券売機、改札、定期券発売機等)だけ。三宮~谷上が280円になる。現行550円だから、ほぼ半額になる。
連絡運輸をしている神戸電鉄と神戸市営地下鉄の各駅からの運賃も大きく変わる。
北神急行電鉄の2駅は……
新神戸駅……現在でも神戸市交通局の管轄なので、一体化しても今のまま。
谷上駅……現在は北神急行電鉄の管轄だが、これが神戸電鉄の管轄に変わる?。既に北神急行電鉄と神戸電鉄で一体化共同運用しているから、今いる北神急行電鉄の社員のバッジが神戸電鉄に変わって、人間はそのまま。
つまり、現行の北神急行電鉄の運行形態はそのまま維持。
持ち主が「北神急行電鉄+神戸電鉄+神戸高速鉄道」から「神戸市交通局」に変わる。
持ち主が変わるから、料金は市営地下鉄の料金に変わる。(神戸高速鉄道の二の舞はしない)
というところかな。
20191010_北神急行が2020/06に市営化。神戸電鉄に運行委託
神戸市が市営化を決めた北神急行電鉄(神戸市北区)について、2020/06/01から神戸市営地下鉄西神・山手線との一体運行を始める方針を固めたことが2019/10/09、関係者への取材で分かった。今後、神戸市会の審議などを経て正式に決定する。神戸市はこれまで、市営化の実施時期を「遅くとも2020/10/01」としていた。
2019/10/10 06:00 神戸新聞NEXT
(中略)
2020/06の市営化に向け、神戸市は近く、駅の券売機や改札といった関連システム改修費用などを補正予算案に盛り込む方針。北神急行の社員は神戸電鉄に出向させ、神戸市が運行を神鉄に委託するという。神戸市は年内にも、北神急行の事業許可を国土交通省に申請する見通し。
(後略)
神戸市の令和元年度10月補正予算案
神戸市の令和元年度10月補正予算案の概要によると、この関連の支出は以下の通り。
Ⅰ 歳入歳出予算補正
https://www.city.kobe.lg.jp/documents/10871/kigyour011023-3.pdf
(1)交通政策のさらなる推進
○北神急行線と市営地下鉄の一体的運行 ・駅務機器システムの改修等〔駅務機器システム:改札機、窓口処理機、定期券発行機など〕 6億6700万円(交通局)
・高速鉄道事業会計への繰出金 3億円(行財政局)
Ⅱ 債務負担行為補正 (←複数年度にわたる支出予定額)
交通局
北神急行線の資産等取得 令和元~2年度 217億8000万円(←いわゆる198億円の税込価格)
駅務機器システムの改修等 令和元~2年度 10億1700万円
北神急行線の運行管理等委託 令和元~2年度 14億6300万円
北神急行線と市営地下鉄との一体的運行について
https://www.city.kobe.lg.jp/documents/10871/kigyour011023-3.pdf
(予算第26号議案「令和元年度神戸市高速鉄道事業会計補正予算」)
1.概要
北神急行線の運賃低減に向けて、阪急電鉄グループが保有する北神急行線にかかる資産等を、神戸市交通局が譲り受け、北神急行線を市営地下鉄と一体的に運行する準備を進めている。
これまで一体的運行は遅くとも令和2年10月1日までに実施することとしていたが、少しでも早く北神急行の運賃を低減し、北区・北神地域の魅力向上を推進するため、できる限り早期に実施できるよう検討を行った結果、4ヶ月前倒して、令和2年6月1日実施を目指すこととした。
2.運賃
谷上駅~三宮駅間について、280円を目指す。
3.一体的運行の実施日
令和2年6月1日を目指す。
4.今後のスケジュール見込み
令和元年11月頃~:譲渡譲受契約締結及び鉄道事業の譲渡 及び 譲受の認可申請(鉄道事業法第26条)
令和2年2月頃~:運行管理等の受委託契約締結 及び 列車の運行の管理等の受委託の許可申請(鉄道事業法第25条)
令和2年6月1日:一体的運行の開始予定日
5.補正予算の内容
(1)駅務機器システムの改修費等(総額:16億8400万円)
改札機や定期券発行機などのシステム等の改修費用及び神戸電鉄株式会社のシステム改修に対する負担金(令和元年度補正予算:6億6700万円、債務負担行為:10億1700万円)
(2)資産等取得費
北神急行線の資産等取得にかかる費用(債務負担行為:217億8000万円)
(3)北神急行線の運行管理及び電気施設・土木施設等改修費(総額:14億6300万円)
・運行管理、修繕費等の運行管理委託費(債務負担行為:9億8000万円)
・電気施設・土木施設等改修費(債務負担行為:4億8300万円)
5ch曰く
777 名無し野電車区 2020/06/01(月) 16:56:31.51 ID:C3QudY9R
神鉄に運営委託の形をとったのは
北神の社員を公務員にしたくないからからでしょ。
北神線はワンマンATO、西神・山手線はツーマンATO。
自動運転なのに車掌の身分保証でツーマンを続けてきた神戸市としては
北神線の乗務員を公務員として雇い入れると、
ようやくワンマン化への目処がつきつつある微妙な時期なのにややこしい火種を抱えることになる。
で、北神線の値下げで打撃を受ける神戸電鉄に北神線の運行業務という新たな収入源を提供。
7000系は西神・山手線がワンマン運転になる向こう3年の間に一気に6000系に置き換え、
全線ワンマンATOになった時点で運行委託をどうするかまた考えていくと。
788 名無し野電車区 2020/06/01(月) 22:27:46.47 ID:C3QudY9R
>>786
市営地下鉄の運転士、車掌は全員正規雇用の公務員だ。
もともと鉄道法・軌道法では運転士は免許事業者の正社員でなければならないと定めている。
神戸市では市電の最後までツーマンだったので、
地下鉄開業にあたっても自動運転には協力するが、車掌は雇用維持のため残され、
その当時に採用された車掌が定年を迎えるまでは車掌職を廃止しないという労使合意になっている。
2023年を目処に6000系に一斉に置き換えてワンマン化を目指しているのは
この人らの定年退職が前提になっているという役所事情による。
<20200205> 兵庫県が複数年度で20億円の支援
北神急行の市営化 兵庫県が20億円支援へ <2020/02/05 13:30 神戸新聞NEXT>を編集
兵庫県は2020年度から、神戸市が6月の移行を見込む北神急行電鉄の市営化を巡り、神戸市に対して複数年に分けて計約20億円の財政支援を行う方針を固めた。
兵庫県と神戸市は1999年度、自治体として全国で初めて民間鉄道に補助金を投入し、北神急行を支援。今も年間1億3500万円ずつを拠出している。
神戸市は2019年、大幅な運賃値下げに向け、兵庫県に現在と同水準の支援を要請。これを受けて兵庫県は、現在の補助金は取りやめるが、神戸市外からの利用客数の割合に基づき、事業譲渡費の1割に当たる約20億円を補助する方針を決めた。
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202002/0013091029.shtml
<20200304> 国交省近畿運輸局が認可
(前略)
https://news.kobekeizai.jp/blog-entry-5343.html
神戸市は職員の習熟期間などを考慮し、現在の北神急行電鉄の社員に2020/06からも当面北神線での運転や、駅務など担当させる計画。一方で、親会社である阪急電鉄は北神急行電鉄を解散する方針とあって、清算業務に携わる社員を除いては、北神急行電鉄の社員がグループ会社である神戸電鉄に移籍する。このため神戸市は2020/06から北神線の運行を神戸電鉄に委託することで、近く国交省に許可を申請する。