船の一般公開を見るために、「テクノオーシャン2010」@神戸国際展示場に行って来た。
2年に一度開催される、海洋技術の展示会。
神戸開港120周年を記念して第1回が開かれただけに、神戸市と縁が深いイベントである。
今回は、ポーアイのキャンパス地区にあるしおさい公園で、JAMSTECの地球深部探査船「ちきゅう」、大深度潜水調査船「しんかい6500」&支援母船「よこすか」、新港第4突堤のポートターミナルで、国交省 近畿地整 神戸港湾事務所の海洋環境船「Dr海洋」
が展示されていた。事前に応募しての一般公開である。
いやぁすごいすごい。
「ちきゅう」はでかい。「飛鳥Ⅱ」よりも大きいのだね。でかいでかい。
「飛鳥Ⅱ」と比べて、長さは30mほど短いが、幅は10m程広い。
排水量も「飛鳥Ⅱ」が約5万トン、「ちきゅう」が約6万トン。
旧海軍の戦艦「大和」が約7万トン、戦艦「長門」が約4万トンだから、どれだけでかいかが分かる。
際目立つのは、中央部に聳え立つデリック。高さ70mと言ったら、15階位の高さか。
一般公開で入れるエリア内でさえ、神戸学院大学の建物の高さを超えている。
ちなみに、↓の写真は、我が住処の南端から見た、照明が眩しい「ちきゅう」である。
一般公開を終えた後は、新宮港を拠点として、南海トラフを掘削する予定らしい。
文部科学省と、その外郭団体たる独立行政法人(船を所有、計画を管理)と、それに派生する株式会社(船の運用管理)が一体となって、民間まで巻き込んだ壮大なる予算獲得合戦を展開中である。
以下、Wikipediaを参考に。
・地球深部探査船「ちきゅう」
・海洋地球研究船「みらい」←原子力船「むつ」の原子炉を撤去して改装。
・海洋調査船「かいよう」
・有人潜水調査船「しんかい2000」(退役)、「しんかい6500」
・自律型深海巡航探査機「うらしま」
・海洋調査船「なつしま」
・支援母船「よこすか」←「しんかい6500」を支援(搭載)
・無人探査機(ROV)「かいこう」「ハイパードルフィン」
・深海調査研究船「かいれい」
・共同利用研究船「白鳳丸」「淡青丸」←両方とも2004年までは東京大学 海洋研究所(現在の東京大学 大気海洋研究所)の所管
・日本海洋事業株式会社……かいよう、かいれい、なつしま、よこすか、しんかい6500、ハイパードルフィンの運航会社。日本水産(株)のグループ会社。
・株式会社グローバルオーシャンディベロップメント……みらいの運航会社。日本郵船(株)と深田サルベージ建設(株)の関連会社。
・日本マントル・クエスト株式会社……ちきゅうの運航・掘削会社。株主は日本海洋掘削(株)、日本郵船(株)、(株)グローバルオーシャンディベロップメント。
・株式会社マリン・ワーク・ジャパン……観測支援業務会社。もとは日本深海産業(株)。
テクノオーシャン2010……地球深部探査船「ちきゅう」とJAMSTEC
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執筆者:osakanamanbow