「拡散希望」「皆さんに広めて下さい」等、みんなに広める意図があるメールを「チェーンメール」と呼ぶ。昔懐かし「不幸の手紙」「幸せの手紙」である。
チェーンメールは内容の正誤に関わらず転送しないのが、例外のない原則です。
なぜ正誤を問わす転送不可かと言われると、その答えを書いていいかどうか分からないが、武士の情けで一刀両断する。
「バカには正誤が分からないから。」
面白いから、分析手法とともに、今回の例を晒しておく。
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【チェーンメールの文章例】
こんにちは!
できるだけ多くの皆さんに転送お願いします
●お願い●
関西電力で働いている方からのお願いなのですが、
本日18時以降関東の電気の備蓄が底をつくらしく、
中部電力や関西電力からも送電を行うらしいです。
少しの節電でも立派な支援になります。
電子レンジや炊飯器など、普段さしっぱなしのコンセントを今日だけでも抜き、
一人一人が出来る節電のご協力をお願い致します。
一人が少しの節電をするだけで、関東の方の携帯が充電を出来て情報を得たり、
病院にいる方が医療機器を使えるようになり救われます!
こんなことくらいしか関西に住む私達は、祈る以外の行動として出来ないです!
このメールをできるだけ多くの方に送信をお願い致します!
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【分析】
あまりにも内容が稚拙。つまり中身に突っ込み処満載。
>関西電力で働いている方からのお願い
本気でお願いする場合、部署名、氏名等を明示するのが原則です。「働いている方」という表現が特徴的ですね。
詐欺商法によくある、「消防署の方から来ました」と同じです。つまりそういう信用度の話だということです。
なお、この1行だけで信用度が分かりますので、本来はこの後の突っ込みは不要です。リソースのムダです。
>本日18時以降関東の電気の備蓄が底をつくらしく、
たーいへーんざんねーんながら、電気は備蓄できません。備蓄していません。家庭レベルであればともかく、電力会社が供給するレベルでは備蓄が出来ません。○○電力で働いている方ならご存知ですよね?
>中部電力や関西電力からも送電を行うらしいです。
たーいへーんざんねーんながら、送電は出来ません。周波数が違います。○○電力で働いている方ならご存知ですよね?
もし、本当に送電する場合には、テレビ等で発表がなされます。ちなみに、東京電力のホームページには「節電のお願い」の案内がありますが、関西電力のホームページにはありません。むしろ、「当社からチェーンメールは送りません」の案内があります。
>一人が少しの節電をするだけで、関東の方の携帯が充電を出来て情報を得たり、
>病院にいる方が医療機器を使えるようになり救われます!
このように「善意」を装うのが人を騙す時の典型例です。
>このメールをできるだけ多くの方に送信をお願い致します!
デマを広げる原因になります。絶対に送信しないで下さい。送信しようとしている人を止めて下さい。多くの方に「送信しないように」「呼びかけて」下さい。(笑)wwwww
チェーンメールは内容の正誤に関わらず転送しないのが鉄則です。
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執筆者:osakanamanbow