神戸市交通局の予算の概要から、興味ある所だけ要約して編集する。
https://www.city.kobe.lg.jp/documents/5709/reiwa2yosansetsumeisiryou.pdf
https://www.city.kobe.lg.jp/documents/5709/reiwa2yosangaiyou.pdf
北神急行の市営化
【北神急行線の市営化の影響】
営業キロ程:7.5km
在籍車両数:30両
運転走行キロ:2,443千km
乗車人員:3,842千人(1日あたり10,527人×365日)
乗車料収入:1,272,039千円(=127億7203万9000円)
※北神線単独の乗車人員は1日あたり31,600人(既存利用者24,300人+乗り移り等利用者7,300人(神戸電鉄:6,500人、バスやパークアンドライド等:800人)を見込んでいる。
この中には、現在の西神・山手線の乗車人員にカウントされている分も含まれているため、その重複分を除いた乗車人員が10,527人となる。
【収支の概要】
- 運賃を大幅に低減することにより、乗車料収入は北神急行電鉄時と比べて、減少が見込まれる
- 400億円の簿価の資産に対して、198億円で譲渡を受けることにより、資本費負担の軽減が図られる
- 運賃低減の効果により、新たに神戸電鉄等からの乗り移りが期待できる
- (国の許認可の判断基準である)40年間での収支均衡を見込んでいる
- 実質的に事業を継続していくために重要となる資金収支については、期間を通して黒字を予定している。
主要事業 ~ 新規拡充事業~
1.地域における交通利便性の確保 24,752,398 千円
(1)北神急行線の市営化
阪急電鉄グループが保有する北神急行線に関する資産等を交通局が譲り受けて、令和2年6月1日から、北神急行線の市営化を行う。
(2)神戸北町地区と谷上駅を結ぶ市バス路線の新設等
北神急行線の市営化に合わせて、神戸北町地区と谷上駅を結ぶ新たな市バス路線を設ける。
市バス・地下鉄連絡定期割引を拡大
市バス近郊区における市バス・地下鉄連絡定期割引を拡大(バス5%・地下鉄10%→バス10%・地下鉄10%)
4.人口減少・高齢化社会に対応した持続可能な交通体系の実現
(1)市バスICカード2タッチ化と乗車ポイントシステムの構築 1,170,500 千円(=11億7050万円)
・2タッチ方式への変更
バス料金収受システムの更新にあわせて、令和2年度末から市バスの料金が均一の区間(市バス普通区)においても乗車時にICカードをかざす2タッチ方式に変更する
停留所ごとの乗降客数を正確に把握し、取得したデータを活用して、さらなるサービスの充実を検討する。
令和3年度上半期 市バス配置基準策定
令和3年度 取得データを活用した路線の見直しの検討
・乗車ポイントシステムの導入
磁気定期券・磁気カードについては今後廃止
現在市バス専用カードやUラインカードをご利用いただいているお客様への代替サービスとして、乗車ポイントシステムを導入する。
・バス車内の案内表示の更新
バス車内の停名表示器を更新し、複数先までの停留所名の表示を可能にする
主要事業 ~ その他事業~
(2)西神・山手線ホームドアの設置 0千円(債務負担限度額5,264,829千円=52億6482万9千円)
谷上駅を含む16 駅にホームドアを設置
令和2年度 設計・施工・監理を実施する事業者を決定
令和5年度中 西神・山手線全駅にホームドアを設置完了
(3)新型車両の導入 5,312,934千円=53億1293万4千円(債務負担限度額4,219,050千円=42億1905万円)
西神・山手線車両全編成の更新を行う。
既に契約済みの28編成については令和4年度までに順次導入する予定
令和2年度は6編成を導入する。
また、北神線車両については、令和5年度を目途に全編成を更新する。