2018/06/09土曜日、東京発最終新大阪行きのぞみ265号の車内で起きた殺人事件。
犯人は岡崎市の小島一朗(22)。
被害者の男性はBASFジャパンの社員。
BASFはドイツに本社を置く150年の歴史を持つ世界最大の化学メーカー。
戦時中はIGファルベンとしてヨーロッパ最大の化学産業トラストを築いた。
戦後解体され最終的には、バイエル、ヘキスト、BASFの3社に分かれる。
そう言えばBASFは昔、カセットテープを作っていたな。うんうん。それで社名を記憶している。
閑話休題。
犯人の隣の席や通路越しの席の女性が襲われたが、運よく逃れ、2列後ろの席に座っていた男性は犯人を取り押さえようとして失敗し、なたで滅多打ちにされて死んだ。
この男性の行為は英雄的行為かい?
違うよな。英雄は死なないから。
ボクには「正しい」行為にさえ思えない。
この場合の「正しい」行為は「自分の身を守る」だろう。
ましてや、この人には本来守るべき妻が(自宅に)いたんだ。
出張先で訳の分からない人に殺されるのは全くの愚かじゃないか?
そう、そもそも、刃物を持った気違いに、素手で立ち向かうのは愚かだ。
対抗手段(例えば防具、例えば多数の人間、例えば攻撃道具、例えば……)を持たないで立ち向かうのは愚かだ。
とっさの判断だったんだ、という言い訳に対しては、それは判断ミスだね、という冷酷な判定をしておく。
そうすれば、この犯人も人を殺さずに済んだ、という見方もできる。
殺人テロなんだから、テロに対抗するためには、それなりの道具なり知識なり覚悟なりが必要だ。
生まれ持った自由を売り払った値段で人生の価値は決まるんだ。
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執筆者:osakanamanbow